詩歌 verse
道祖王(ふなとのおほきみ) 歌新しい年の初めに気の合う者同士が集まっているのは、なんとうれしいものでしょう。石上宅嗣の家での新年会で詠んだ歌。箱藤商店さんの桐製短冊。
具平親王(ともひらしんのう) 歌この世で生き続けていて、必ずしも物を思うというわけではありませんが月影を見ると自然と心打たれて、今まで幾たびながめたことでしょう。『朗詠集』『拾遺集』では初句を「世に経るに」としています。箱藤商店さんの桐材の短冊。
紀清人 歌 万葉仮名で書きました。天の下をすっかり覆っている雪を見ると、気高さを感じます。橘諸兄の部下であった作者が元正太上天皇の御在所の雪かきの際に詠んだ歌。気高さは太上天皇の気高さでもあります。箱藤商店さんの桐製の短冊
藤原良経 歌しっとりとした気候の中で、軒のあやめが香っています。ほととぎすが鳴く皐月の雨が降る夕暮れです。平安、鎌倉時代は、端午の節句には軒下に菖蒲を飾る習慣がありました。箱藤商店さんの桐製の短冊。
大伴家持 歌かきつばたの花の色を着物に染め上げた男たちが、着飾って狩りをする月が来たなぁ。かきつばたで染めた着物で鹿の角や薬草を採り、夏に備えるのが端午の節句の起源でした。箱藤商店さんの桐製の短冊。